君たちに、この世界の秘密を教えてやろうか、 それはわれわれがこの世界のうしろしか 知らないということなんだ
そなたたちの運命など、 どんなにつらく厳しいものであっても、 すくなくとも慰めとよろこびとを欠くことはあるまい。 そなたたちには、だれであっても、 そなたたちを求めているひとつの魂、 そなたたちを理解してくれるひとつの心、 そなたたちの過去と未来にわたって、 思い出や興味や期待をひとしくする もう一人のそなたたちがいるのじゃ
誇り高い存在は、 自分の犯した挑戦の最悪の諸結果をも、 誠実に自分の身にひきうけようとする。 いやむしろ、それに敢然と たちむかってゆかずにはいられないのだ
身うちのものは一緒にいるから 数十年の変化に気づかないが、 さて数十年前の様子をふりかえってみれば、 まるで別人である。 つまり日日に生きているということは 日日に死んでいることなのだ。 天〔全般〕の方からは生生〔生起の流転〕といい、 性〔個体〕の方からは存存〔生存の継続〕といって、 承け継ぎ承け継がれてとまることなく進んでゆくのである
なにが可能であり、なにが可能でないかを いま語りうる者はいるであろうか? まだ勝負はついていない、 まだたたかいはつづいている
自由というただひとつの言葉だけが、 いまも私をふるいたたせるすべてである。 思うにこの言葉こそ、 古くからの人間の熱狂を いつまでも持続させるにふさわしいものなのだ
したがってわたしたちは、潮の流れにさからい、 絶えまなく過去に押し戻されながらも、 じぐざぐに船を進めつづける
僕等はいつも知らず識らず愛情によって 相手をはっきりと掴んでいるのだ。 成る程、僕等は相手を冷静に観察はするが、 相手にほんとうに魅力ある人間の姿を読む為には、 観察だけでは足りない。 愛情とか友情とか尊敬とかが要るので、 そういうものが観察した人間の姿を 明らかに浮かびあがらせる 言わば仕上げの役目をする
世の中に進歩するものなんてありゃしないよ。 すべてのものは変化するだけさ
わたしたちには取りついているんですよ、 父親や母親から遺伝したものが。 でも、それだけじゃありませんわ、 あらゆる種類の滅び去った古い思想、 さまざまな滅び去った古い信仰、 そういうものも、わたしたちには 取りついていましてね
九日目か十日目の夜を迎えたとき、 彼はある苦い思いとともに、 その教えを消極的な態度で 受け入れている学生たちはだめで、 期待できるのはむしろ、 時たま思い切って筋のとおった反論を ぶつけてくる連中であることを悟った
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